大宮駅を中心とした架空の街
九重聡美の物語は、埼玉県・大宮エリアをモデルにした架空の街を舞台に展開します。
現実の大宮とは別世界の「もう一つの大宮」として扱い、フィクション上の事件や人物が存在します。
このページでは、作品内で繰り返し登場するエリアや、事件の舞台となるスポットをまとめています。
地図そのものは掲載していませんが、Googleマップ風のイメージで街の構造を思い浮かべられるように記述しています。
街の全体構造
街の中心には大宮駅があり、そこから東西南北にそれぞれ性格の異なるエリアが広がっています。
ざっくりとした構造は以下の通りです。
簡易イメージ(上=北)
【北】住宅街・公園エリア
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【西】レトロ商店街 ── 【大宮駅】 ── 新興オフィス街【東】
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【南】高架下・南口ロータリー・スクランブル交差点
実際の描写では、この骨組みをベースに細かい通りや建物を足していくイメージです。
主要エリア一覧
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大宮駅(おおみやえき)
中心地
物語の拠点となるターミナル駅。現実の大宮駅をモデルにしつつ、作中では「架空の大宮駅」として扱います。
東西に改札があり、南北それぞれに出口が設けられています。事件の多くは、南口側で発生します。 -
南口ロータリー
CASE02証言の場
バス停やタクシープールが集まるロータリー。人通りは多いものの、誰も互いに関心を持たない「素通り空間」。
CASE02「灰色の目撃者」では、ホームレスの老人がここで寝起きしており、九重が重要な証言を聞き出します。 -
高架下エリア
CASE02事件現場
南口から少し離れた、線路の高架下に広がる暗いエリア。雨の日でも濡れにくく、待ち伏せや密会に適した構造。
CASE02 の暴行事件が発生した場所であり、防犯カメラの死角が多く、犯人特定を難しくしています。 -
スクランブル交差点(南口側)
CASE01轢き逃げ
南口を出てすぐの大きなスクランブル交差点。ネオンと車のライトが交差し、雨の日には視界が白く霞みます。
CASE01「雨音の交差点」で、ひき逃げ事件が起きた舞台。駅ビルやビジネスホテル、雑居ビルに囲まれています。 -
東側・新興オフィス街
ビジネス街
ガラス張りの高層ビルが並ぶ再開発エリア。IT企業やコンサル会社などが進出しており、白いシャツのビジネスパーソンが行き交います。
CASE01 の被害者・藤崎亮が勤めていた会社も、このエリアに入居している想定です。 -
西口・レトロ商店街
飲み屋街下町
昭和の面影を残したアーケード商店街。小さな飲み屋や古書店、個人経営の電気屋などが軒を連ねています。
情報屋や、九重が非公式に話を聞く住人など、今後“裏の人脈”を登場させやすいエリアです。 -
北部住宅街・公園エリア
住宅地
ファミリー層が多く暮らす穏やかな住宅街。集合住宅と戸建てが混在し、小さな公園や小学校があります。
CASE02 の被害者・大石弘樹や、その家族の自宅はこのエリアに設定する想定です。 -
市立病院
搬送・証言
駅から少し離れた場所にある総合病院。救急搬送の多くがここに集まります。
CASE01・CASE02 では、被害者が搬送されるだけでなく、意識回復後の証言の場としても重要な役割を持ちます。 -
埼玉県警察本部(捜査一課)
捜査拠点
大宮駅から車で十数分ほどの場所にある県警本部。九重聡美が所属する「捜査一課 殺人犯捜査係」の詰所や会議室、取調室などがここに含まれます。
事件ファイルでは、現場と本部を行き来しながら捜査が進んでいきます。
南口エリアの関係性(CASE01 / CASE02)
CASE01「雨音の交差点」と CASE02「灰色の目撃者」は、どちらも「大宮駅南口」周辺で起こった事件です。
位置関係が分かりやすいよう、南口エリアだけを切り出したイメージを文章でまとめます。
南口周辺のイメージ
[南口エリア(上=北)]
東側ビル群(オフィス・雑居ビル)
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高架下(CASE02現場) ── 南口ロータリー(ホームレスの老人)
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西側路地 スクランブル交差点(CASE01現場)
いずれも徒歩圏内に収まる距離感にしておくことで、
「連続して事件が起きている街」という印象を出しやすくしています。